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2016年11月25日 (金)

松本隆と宮沢賢治

毎朝毎夕、京急蒲田の自宅からJR蒲田の事務所までの蒲蒲線予定経路(笑)の道のりを、音楽を聴きながら歩く。

今朝はなぜか斉藤由貴のデビュー曲「卒業」だった。
1985年2月にリリースされたこの曲はご存知、松本隆、筒美京平のゴールデンコンビの作品だ。

斉藤由貴と言えば、ワタクシにとっては尾崎豊の・・(泣)
尾崎ファンだったワタクシとしては、勝手にライバル指定(笑)
まさに同世代なんだけど、クラスにいたら最も要注意人物の不思議ちゃんだよな〜とずっと思っていた。

数年前に復帰をした時には、年相応にふくよかになっていたが、
最近ではすっかり痩せて、往年の姿が戻って来ている。

・・と、斉藤由貴はどうでもいいのだが、
いや、改めて、「卒業」の歌詞の素晴らしさに泣く訳です。

制服の胸のボタンを 
下級生たちにねだられ 
頭かきながら逃げるのね 
ほんとうは嬉しいくせして

離れても電話するよと
小指差し出して言うけど 
守れそうにない約束は 
しない方がいい 
ごめんね

セーラーの薄いスカーフで
止まった時間を結びたい
だけど東京で変わってく 
あなたの未来は縛れない

セーラー服の「薄いスカーフ」で「止った時間を結びたい」
いやはや、松本隆、相変わらず、小道具が効いている。
で、2番以降をまともに振り返ることもなく、50を越えたワタクシだが、

駅までの遠い道のりを 
はじめて黙って歩いたね 
反対のホームに立つ二人 
時の電車がいま引き裂いた

わわわわ。
なるほど、これは「太田裕美」(「木綿のハンカチーフ」)と「ユーミン」(「消息」)を足して二で割った情景なのだ。

卒業しても友だちね 
それは嘘では無いけれど 
でも過ぎる季節に流されて 
逢えないことも知っている

卒業式で泣かないと 
冷たい人と言われそう 
でももっと哀しい瞬間に 
涙はとっておきたいの

卒業後のふたりの運命の結果を知ってしまった今となっては、
「それは嘘では無いけれど」の言葉が重いぜ。

「でももっと哀しい瞬間に 涙はとっておきたいの」
いや、ほんと、人生には卒業式よりもっと哀しい時がわんさとある。
3児の母となった斉藤由貴もそう実感しているに違いない(笑)

しかし・・・
この曲聞くと、戻るね〜 若かりし頃に。
すれ違う人は誰も築かないだろうけど、7、8分だけ、10代ですわ。
タイムマシン楽曲。
まるで、宮沢賢治と銀河鉄道(サハリン鉄道)に乗っている感じ?
・・と思ったら、
松本隆が宮沢賢治ファンで、同じように妹を亡くてしていることを知る。
なるほど泣
だからこそ、「さらば シベリア鉄道」なんだ。
この因果を、ご本人に直接聞いてみたいな。

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