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2017年1月 8日 (日)

美奈子氏妊娠と社会の不寛容

http://jisin.jp/serial/エンタメ/oshimarie/27115http://jisin.jp/serial/エンタメ/oshimarie/27115
ふと目に入った「美奈子の第7子妊娠で考える結婚離婚を繰り返す女の共通点」と題された記事を読み、目を疑う。

「「ヤンキーほど、無計画に子どもを産む」なんて世間ではいわれることもあります。すべての元ヤンがそうではないにしろ美奈子さんの半生をみていくと、ヤンキーになるまでに背負った経験や感情、人としての未熟さが子だくさんという状況を生み出しているのかもしれません。」

・・・

驚いた。
目を疑った。
「人としての未熟さが・・」って、か、書けるか?

記事は美奈子氏個人を例に取り上げつつも、
展開されるのは「子を持つこと」「子育て」に対するまさに「社会の不寛容」である。
「初詣ベビーカー論争」より、ことの本質としてはかなり深刻な気がする。

「少子化の時代に7人というのは本当に凄いことです。ただ経済面での不安要素を残し、多感な時期の子どもがいるなかで再婚相手との子を新たに持つ選択には「常識的に考えて賛同しかねる」という意見もあるのでしょう」

美奈子氏と同様、ワタクシも「経済的な不安要素を残し」「多感な時期の子どもがいるなかで」「再婚相手との子を持つ選択」をした5児の母だ(笑)

「経済面での不安要素を残し」の部分で言えば、イマドキ、どの家庭においても子育てにおける経済的不安要素は残る。
確かに多産系はさらにリスクは高まるが、地方自治体等では多産家族に対する支援も「充実」とまでは言えないが、保育園の3人目は無償等々、様々な面での支援制度はある。
もちろんこれでは足りない。大学他高等教育が無償にならないと不安要素は取り除けないとも実感する。
この記事を書いた著者が多産系家族が抱える「経済面での不安要素」について、どこまで具体的に理解しているかはわかないが、いずれにせよ、そこまで心配するなら制度面での提言までしてくれって感じ。でなければ、単なる無責任なおせっかいである。

さらに、ワタクシが顎が外れたのは「多感な・・」のところだ。
「常識的に考えて賛同しかねる」って・・世間に賛同してもらわないと子どもは産んではならないのだろうか??
「ザ・社会の不寛容」。極まれり、だ。

文章はさらに続く。
「彼女の性格は、そのときの気持ちに正直で衝動的なタイプなのだと思います。ある意味“女性的”といえるのかもしれませんし、そんな彼女の性格がバツ3になっても男性からモテる理由の1つなのだと思います。」

さあ、皆さん、ここはポイントでっせ。
大学の授業だったら絶対、宿題出します。
「著者が”女性的”と考えているものは何か。
またバツ3となった女性・男性の状況をデータを用いて比較し、考察すること」

さて、冒頭であげた文章に戻る。
再度掲げる。

「すべての元ヤンがそうではないにしろ美奈子さんの半生をみていくと、ヤンキーになるまでに背負った経験や感情、人としての未熟さが子だくさんという状況を生み出しているのかもしれません。」

美奈子氏の著書を読んだとしながらも、引用もなく、DV等の影響があったであろうことだけを取り上げて、子だくさんの状況を生み出しているのは、彼女個人の「人としての未熟さ」と帰結するのはどうなんだろうか。
万人に触れるメディアで個人の尊厳を犯していることにならないのか?
タレントだったら良いのか?

最後に、著者は言い訳程度にこんな文章で自身へのリスク回避を行なう。

「ただ子どもを一人もまだ産み育てておらず、しかも自分第一優先でしか生きたことのない筆者としては「生き方は別としても、子どもを育て続ける彼女は凄い」と、それだけは批判する声に対して言いたくなったのでした。」

「批判する声」とは著者自身とも読み取れる。

ま、平たく言えば、
批判したかったのは、子どもを産み育てつつも「自分第一優先で」生きている(ようにみえる)美奈子氏だった、ということなんだろうな。

次々、オトコを変え、離婚結婚を繰り返すのはけしからん。
オンナはもっと貞淑であるべきだ。
父親の違う子どもを次々産むのは止めてけれ。
社会の秩序が保たれん。
「子育て」をしているうちは、おとなしくしろ。思慮深く振る舞え。
経済的にも自己責任。
社会に経済的に迷惑がかからないようにしろ。
その担保がなければ、産むな。

それが「社会の(不寛容な)常識」だから。

そんなことにとらわれず、わははと笑って生き抜こう。
いや、美奈子氏、既に、そうしているか(笑)

がんばりましょう!!

 

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