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2017年3月 3日 (金)

政治家事務所の危機管理体制〜陳情整理報告書からFBまで

森友学園をめぐる問題で安倍晋三首相が名誉校長であった昭恵夫人の言動も含め連日追求を受けている。
さらには陳情を受けた鴻池祥肇参議院議員の会見や、仲介した県議の立ち位置(またもや舞台は兵庫で、感慨深い!)、また政党やマスコミや「独自に入手した」という陳情整理報告書等の書式やその管理も含めて、この問題の真髄ではないものの、
政治家事務所の危機管理体制のケーススタディとしても目が離せなくなっている。

政治家をしていると、日々の活動の記録や陳情・要望に関する経緯、進捗状況の管理方法は試行錯誤である。
最も大事なのは事務所の責任者である政治家に「要点を得た報告」があげることと、つまりは適切な「決済」ができるような情報をしっかりあげられるか、ということである。
大きな事務所となると、陳情要望数も尋常ではなくなる。となると、政治家本人がさばききれないので、秘書サイドで処理する案件も増えるが、その場合も経緯、結果をいつ何時聞かれてもよいように記録しておく。それは「いざ」と言う時に政治家を守るためでもあるが、それが結果として追いつめる要因ともなることもある。
が、通常はマイナス要因だったとしても外に漏れることはない。
興味深いのは、今回の件で「陳情整理報告書」がどうして外部に流出したか、である。
関係者以外、見ることも、触ることもできないはず。
一般的に考えれば、事務所の仕事のやり方に異論があったり、待遇面で不満があった内部の人物が流す、ということなんだろうが、もっと単純に文書管理が杜撰で、誰もがアクセスしてコピーできるように机に放置されていたり、メール等の添付文書等でやり取りをしていたら流れるのは簡単だが、これだけの分量の、また事務所内での機密度の高い文書が外に出た理由と、テクニカルな意味での「バグ」部分がどこにあったかを知りたいなと思う。

最初に森友学園の陳情を持って来たのは鴻池氏の元秘書の黒川県議だった、との報道があった。
黒川県議は兵庫県議会の中でも、森脇県議、和田有一朗県議と並んで強くジェンダーフリー等に反対をしてきた議員で、日本会議所属である。森友学園の理事長と意気投合しても全く不思議ではない。
この案件が持ち込まれるまでの経緯も気になるところではあるが、
陳情をさばくときに意外に重要なのは秘書の中の「年功序列」。特に事務所を卒業し、現職議員となっている先輩秘書の「お願い」は後輩秘書はとりあえず聞かざるを得ない。
あくまで一般論だが、
ちょっと怪しいなと思いつつも、頭ごなしにNOと言うのは難しい。いつもよりハードルが低くなり、処理スピードは速くなる。
ま、やっているうちに「スジワル」となったら、当然そこまでなのだが、粘っているうちに通ってしまう、なんていうこともままあるのかもしれない。

話をもとにもどすと、文書管理、日程管理、名簿等のデータ管理は政治家の事務所ならずとも重要な話だろうが、加えて、政治家の事務所にとっては重要なことは、「管理」のリバース・・つまりは
「危ないことに関しては証拠を残さない」もしくは「証拠隠滅」(笑)
これは、危機管理の「いろはのい」であり、「秘書が・・」というのもその類型に属するであろう。
ところが、今やそれがかなり難しくなっていると言うことを、昭恵夫人の天真爛漫なFB投稿等に実感する。
誰も止められないよね(笑)

SNS時代ともなると、本人や家族が積極的に行なっていたものをその後事情が変わって削除しようとも、どこかで誰かがとっていてまたそれを流す、ということが可能だから、載せたことに関してはもはや消せないと思った方が良いだろう。
また、例えば政治家が支援者との交友関係他をライバル等に知られたくないということでも、その支援者は理解していても周りの人がネットでつぶやいたら一気に広まる。
写真や動画をあげられたらそれは「動かぬ証拠」。
たとえ自分サイドにとって都合が悪くても否定することもできない。
政治家の中には、今の時代でも言い訳程度にHPはあるが、ブログや活動記録等の更新は一切しないという人もいる。
そういう場合はたいてい暗躍系。まさにセルフ危機管理(笑)

今回のことで、多くの政治家が自分の事務所の体制はどうなっているかな?と、今一度確認をしたのではないかと思う。
人の事務所の「陳情整理報告書」の形式や内容記述を読むこと等あり得ないので、そういう意味では「なるほどね〜」と鴻池事務所のやり方に、妙に感心してしまったり、も含めて。

しかし。
小池百合子氏、鴻池祥肇氏、金正男氏と会う約束をしていた石井一氏・・今は亡き土井たか子氏も含め、兵庫出身の政治家は本当に「濃い」のう。
政治家のキャラクターは選挙区事情と密接に関わり醸造される訳だが、この辺の分析もそのうちしたいと思っている。

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