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2017年3月17日 (金)

「領収書はいらない」のワケ

日替わりで、濃いキャラクターが次々登場。攻守、敵味方が入り乱れて、下手なドラマよりも人間模様から国有地の売買の手順をはじめ政治の仕組みまで解説してくれるわけだから、興味を引かないわけがない。

さて、安倍首相が夫人を通じて「寄付」をしたという100万円。この件に関しての「真実」はわからないが、
ひとつ思うのは、もしワタクシが籠池さんだったら・・そのお金が入っていたご祝儀袋(もしくは茶封筒?銀行の封筒)は大事に取っておくよね。
だって尊敬する方からいただいたんだもん。もしかすると、帯も取っておくかも。
それこそ一度は神棚にあげているのでは?
もしそれが出てきたら・・・と考えたら、本当に出していたなら結構ビクビクもの。
だだ、選挙区外での寄付行為になると一般的な議員の場合は違反に問われない。
党の代表が行なった場合は、また別なのかもしれないけれども。

また、講演料として用意されたものを辞退して、それを寄付に、という形になるならば、

少なくとも講演料の領収書を書いていなければ、寄付は成立しないから、その場合もセーフ。ご祝儀袋も帯等の物証ももちろんない。

さて、一般論としてだが、
政治の世界では後援者に対するこうした行為は「ある得ること」「ないことではない」というのが、さまざま見聞きする中での想像だ。
ワタクシはやったことはないので、あくまで「推定」である。(コンプライアンス担当の税理士が事務所に毎日来るのは、全国広しといえどもうちだけか?笑)

さて「領収書がいらない」というのは、当然ながらそれが表に出るとまずいからである。
人間関係を人に知られたくないとか、
同じようなことでお金を出しているが、人によって金額が違えていることを知られたくないとか(笑)さまざまな理由があるだろうが、ま、そもそもはそのお金の出所のところから「領収書はいらない」のかも。
なので、そうしたお金がグルグルと回って行くことになる。
いろいろ遡って行くと、思わぬ鉱脈にあたることも考えられる。

蛇足だが。
選挙の際の「陣中見舞い」は慶事等の儀礼の範囲ではないので、候補者本人と政治資金管理団体が受けとったらこれは「政治献金」として計上せねばならなく、まただからこそ寄付控除の対象となるのだが、政治家本人が「領収書はいらない」とか、秘書や夫人が代理としてやってきて「これ、代議士からです。領収書はいりません」と言う場合がある。
そんなとき・・さあ、どうするか。
まさに受けとる側のコンプライアンスも問われるのだが、
まっとうな人は
①領収書を出して受けとるか
②断るか
のどっちかだが、
実は
③受けとって、計上しない つまりは「ごっつぁんです」
という人も結構いる・・ような。
そして、もうひとつ
④領収書は出さないが、お金は受け取り、受けとった側が寄付として計上
パターンがある。
寄付者の名前をごまかしたりなんてこともあるのかもしれない。
まあ、寄付金控除を受けようとする人については税務署も今年からはマイナンバーで追うことができるのだが、政治団体や政党はそもそも非課税だから税務署も関係ないし、今回の件もそうだけど、表に出ないお金からとなったらそもそも最初から迷宮内。

ただ・・・関わった人たちが裏切りや濡れ衣を着せられることを嫌って、真実を話しだしたら・・一気にいろいろ動く可能性もある。
リクルートもロッキードも・・と考えると、こうしたことが「意外な展開」となって、現実の政治と政治史を変えて行くかもしれない。

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