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2017年4月17日 (月)

な、名を名乗れっ! 赤胴鈴之助とイマドキの学生

「チョコザイな小僧め、名を名乗れ!」

「赤胴鈴之助だあ!」

子どもの頃見ていたアニメ「赤胴鈴之助」のお決まりの台詞である。

誰かを知らず闘っていた相手は、赤胴をつけた生意気な小僧が、見た目とは違い意外にも強敵でることを知り、「名を名乗る」という行為を促すのである。

「名を名乗った」瞬間に相手はびくつき、鈴之助はさらに勢いづく。


「だったら先に名乗れよ、鈴之助」とか、「名を名乗る」「名乗らん」によって、結果が変わるぐらいに人にプレッシャーを与えられたり、もしくは自分のモチベーションが上がったりするんだーと、毎回同じことを思っていた。


さて、そんな「ちょこざいな小僧・赤胴鈴之助」のことを昨日、40年ぶりぐらいで思い出した。

思わず「な、名を名乗れ」と口にしてしまったからである。独り言だけど(笑)


なにげにパソコンを開くと、メールボックスに見知らぬ宛先から一本のメール。

大学でゼミ発表の準備をしているが、研究テーマに関してどうしてもうまい解決法が見いだせない。ネットで調べて行くうちにワタクシが書いたものに行き着いた。

疑問点は以下で、それに対して答えてほしいとの内容だった。

が。そこには氏名、所属、連絡先他、一切なく。

名乗るよね、普通。

名乗ろうよ、教えてもらうという姿勢があるなら。

ってことで、「答えるのは良いが、そちらが誰なのかを知らずに返信することに躊躇があるので、まずは名を名乗ってくれ」という内容で返すと、氏名、大学名他自分のプロフィールを明らかにした上で、

「もし質問をさせて頂いて答えて頂く際にお金等が発生したりするのであれば、答えて頂かなくていいです」という一文が添えてあった。

「答えていただかなくていいです。」
・・・・ここにも、カチン。

お人好しのワタクシは質問に対する答えを返したが、
ホントは厳しく接した方が彼らのためになるのかな、と思いつつ、相手は見ず知らずの大学生。逆恨みされて悪役となるのも嫌だな、と悩む。

学生だけでなく、我々の業界でも基本の「キ」が欠落した、「?」の行動をとる人々に驚くことしきり。そしてそれを指摘すると、まるで被害者のような、逆にこちらが搾取しようとしているかのように受けとめて、曲解したまま、関係者に流布される、なんてことが続いたりもして慎重になるワタクシ。

さて、これは「マナー」の話なのか、社会的な状況を背景にした構造的な問題なのか、考えさせられる。

そんなこんなをFACEBOOKで書いたら、

やはり 下手に注意をすると逆恨みされて、むしろ被害者のようにTwitter等で拡散されるかもしれないからやめておいた方が無難とか、ネット時代で生きる若者はそもそも「名乗る」という行為をしないのが当たり前になっているとか、予想以上に多くの方から経験に裏打ちされた様々なご意見が。

費用の話については「コストがかかることが想像できるだけでも彼らは良いほう」との意見もあった。

インターネットの時代になると、知らないことはとりあえずググれば輪郭だけは掴めたりする。

会いに行ったり、本を買って読んだりするよりもずっとお手軽に分かった気にはなれる。

名乗らずとも、無料でいろんなことがゲットできる時代である。それはそれで済んでしまう。

でも。匿名では得られない、「名を名乗ること」がもたらす自分への責任と誠実というものがあるのではないかと思う。

自分への自分たるプライド。

鈴之助を思い出しつつ、たぶん今後、人生で出会うことがないであろう学生さんたちの発表がうまくいきますように、彼らの今後の人生で良き人々に出会えますようにと祈る。

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