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2018年5月 6日 (日)

「差異を語る応援演説 ①亀井静香編」

新著の執筆をしている。

「候補者と応援演説」という項にさしかかっている。

そう言えば、ワタクシもさまざまな方々から「応援演説」をしていただいたなと回想。

たとえば、元阪神の湯舟選手とか、堺屋太一元経済企画庁長官というのもあった。敵陣なのに、よくぞ演説してくださった。しかも「街頭」で(笑)

直近では、意外なところでコワモテの亀井静香元金融相か。

亀井氏は「死刑制度廃止」「原発ゼロ」「対話重視の外交政策」を信条とし、その点では私とも一致するが、強固な夫婦別姓反対論者としても知られている。

演説会場に入った亀井氏はそこで上記の「外交政策」他私と合致する政策を語った上で言った。

「井戸さんの唯一気に食わんところは夫婦別姓賛成論者ってところだ」

「応援演説」には珍しいことだが、堂々と、私との政策の違いを宣言したのだ。

それを受けた私はもちろん反撃した。
「私は夫婦別姓賛成です。それは変えませんから」

会場は一瞬緊張が走るかと思いきや、意外にもなんとも言えない和やかな雰囲気となった。
有権者もタテマエばかりの政治や選挙に対して物足りなさを感じていたのかもしれない。

「応援演説」に来た人々は、たいていその候補者が「いかに素晴らしいか」を大げさに語る場合が多い。
例えて言うなら結婚式の挨拶のような「誉め称え」が中心なのだ。

そんな中では亀井さんの正直な言論は「異端」ではあるものの、誠実なもので、候補者との政策の違いも含めて極めて明快。通常の集会よりも納得感、満足感も高かったようだ。

そもそも論で言えば、「応援演説」に来た政治家の政策とそれを受けた候補者の政策が事細かに全て一致することはほぼないだろう。
今どきはネットを調べればそれぞれの政治家の政策は容易にわかるから、
個別の政治家同士の「重なり合い」や「差異」を知るのに高度なリテラシーが求められるわけでもない。

「この人が応援に来たからこの政治家の政策は全てその人と一致するはず」と短絡的に思い込む人はいないとは思うが、
亀井氏があそこでああ言った理由は、

①応援した私が「夫婦別姓論を封印した」との誤解を生まないため、
そして同時に
②私を応援することで「自分が夫婦別姓論に転向したのではないか」と誤解されないため
だったのかもしれない。

議員を引退したものの、亀井氏は政治家であり続けるからこそ自分の政策は大事だし、自分の信念とは違ってもそれを掲げて戦う政治家には最大限のリスペクトを払う。そして、だからこそ重なる部分での実行力を期待するといったことなのだと思う。

「差異を語る応援演説」

それは長い間の政治人生の中で、さまざまに積み重なった政治的経験値の集積だったのだ。

松下政経塾では学べない政治だったと思う。

②は石井一氏です。

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