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2018年6月 8日 (金)

死なないと問題が可視化しない国

多くの社会問題は「事件」にならなければ、極端に言えば「死ななければ」可視化されない。

そうなる前にどんなに声をあげても、なかなか伝わらない。

今日、NHKで放送された無戸籍者のケースは、
行政の紹介によってアパートに暮らしている「住民」にも関わらず、住民登録に至らないケースである。
戸籍をとる手続き(就籍)も行なっている。でも恐ろしいほど時間がかかる。
その間、住民登録をしてマイナンバーを得なければ、今のご時世働くこともできない。

2007年から無戸籍でも住民票が出るようになった。
しかしそれは基本的に嫡出推定制度による無戸籍児・者だけで、親が死んだ、もしくはわからない就学年齢に達しただろう以降の無戸籍者は対象外。

なぜか。

就籍では申立て時点で「氏」が確定しないから。
はああああ?????
だから裁判してるし。
772条のケースも「氏」は確定しない。
「少なくとも母の氏か法律上の父の氏のどちらかで戸籍が作られる蓋然性が高いから」(by総務省)
おいおーーーーい。
必ずしもそうは言えないのわかっている?
そもそもそう言うこと自体が、実質上総務省が司法に先立ってジャッジしているってことじゃないのか?

ちなみにNHKで放送されたケースは両親が死んだから嫡出推定でできず就籍という手続きになっただけあって、入るべき氏は一つしかない。
嫡出推定ケースよりずっとシンプルで氏については選択の余地もない。
「いや、制度としては個別の判断ではなく・・」
だからああああ。

マイナンバーなんでしょ?なんのために国民ひとりひとりに番号つけた?
極端に言えば登録時の氏、いる?
「個人を特定する呼称」なら、裁判確定後に氏を変えたっていいわけじゃね?
そもそも結婚後は夫婦どちらか一方を強制改氏させているわけだし、氏の継続性を言うなら一貫していないということにもなる。
しかも氏は呼称上の氏と民法上の氏があって、
戸籍に呼称(←メッキとさえ言った法務省職員w)で書かれている場合もあり、住民票の記載も民法上の氏じゃない場合もままある。

重ねて言うが、なにより、ここ2年の間に無戸籍をめぐる状況はすっかり変わっていて、マイナンバーがないと(つまりは住民票がないと)働くことができない。
つまりはそれがないと生きて行けないの。マジで。
行政側から見ても、助けを求めている住民を把握しないでどうする?

ん?
ああ、なるほど。
死ねってことなんだね。

わかりました。

「一個人としてはおっしゃることは理解できます」

その言葉、行政の窓口でどれほど聞いたことか。
パブリックサーバントはそれではダメじゃね?

目黒の虐待死をした5歳女児の痛ましい事件があったばかり。

結局、どう考えても不平等な制度を頑に守ることが、人の命より大事ってことなんだよね。

私はそんな国は嫌だ。

だから私は闘って来たし、これからも闘う。

幸いなのは15年前はひとり(+夫)だけだったケド、
今は心ある弁護士さんたち、また多くの友人たちがいる。

死ぬことはない。
一緒に生きよう!!!!

来月で50歳になる、氏名を公開した矢光くんにも、
同じ悩みを抱えるみんなにも、そう伝えたい。

「死なないと問題が可視化しない国」

それで一体、何を守るというのであろうか。

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