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2018年10月

2018年10月28日 (日)

稲田朋美氏「’隣の家の夫’論」と松浦大悟氏の「不都合な真実」

「月刊Hanada 2018年12月号」を読む。
稲田朋美氏の「’隣の家の夫’論」に驚愕する!
このところ忙しく、なかなか文章を書くに至らなかったのだが、これは見過ごせない。別途、詳しくこの驚きの論理展開に着いては書きたい。

さて、「WiLL」の松浦氏の論考、そして「月刊Hanada」の松浦氏と小川榮太郎氏との対談。

松浦氏の言論部分は読めば読むほど滅入る。
少なくともともに活動してきた時間で共有されていたと思ってきた「基本認識」が「なかった」ことに気付かされるからだ。それらは
事実を押さえていないで発言していたのか・・と。

2003年7月の 「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」を保守政党である自民党・小泉政権で成立したことを「リベラル派のひとには受け入れ難い事実」と書いているが、なにを寝ぼけたことを言っているのか💢

この特例法は参議院法務委員会から本会議提出で成立したもの。その意味は、与野党で議論、合意があったからこそというのは参議院議員やっていたらわかるだろうよ💢

ここに至るまでには家西議員も国会質疑しているし、自民党の南野元法相と岡崎トミ子、千葉景子、今野東他、リバラル派といわれる野党議員が相当に議論して煮詰めたこと、超党派で取り組んだからこそ成立したのだ。

2003年7月10日、千葉ネクスト法務大臣、今野東人権政策会議座長今野東名で法の成立にあたって民主党は談話も出している。良く読めと言いたい💢

2008 年 6 月 3 日、「性同一性障害者の性別の取扱い の特例に関する法律の一部を改正する法律案」の草案 が、千葉景子、今野東、南野知惠子、浜四津敏子の 4 名より参議院法務委員会に提出されたときには松浦さんは参議院議員じゃなかったのか??💢

自分の存在価値をあげるために、これまでの議論をなきがごとく扱ったり、ねじ曲げることは、先人たちに対する冒涜であり、そもそも問題と真正面から対峙している姿勢ではない。「不都合な真実」をオミットする姿勢に違和感を感じる。
ここに至る運動に対してダメ出しをする、というのは個人の捉え方なのでそう思うのならばやればいいと思う。
しかしそれを切り捨て、歴史までなかったかのごとく扱うのは、捨て置けない💢

法律婚と、パートナーシップに関しても、私たちはアメリカのオーラルロバーツ大学で、なぜ彼らにとって法律婚が受け入れられないのか、目が覚めるような話を聞いたじゃない💢

・・おっと、長くなった。
別途、まとめます。

あ、あと「『新潮45』が休刊せず続いていたら、LGBT保守の論客を編集部に紹介し、その主張を掲載してもらおうと考えていた」と松浦氏は書くが、「『新潮45』じゃなくても『月刊Hanada』にぜひ紹介を。読んでみたいですわ、その論。

2018年10月27日 (土)

「対話」は生まれない 松浦氏の小論

「WiLL 2018年12月号」の松浦大悟氏の小論。

民法の成り立ちに対する不見識に驚く。
民法は多様な家族のありようを十分に体現するものではない。
日本の特異な養子制度に関しても、成人養子制度の有り様も含めて、基本を押さえての発言なのだろうか?

稲田氏の雑誌への寄稿を引用しているが(いつのどの論文なのか、出典は付記すべき)、稲田氏の国会質問の議事録や著書を読めば、国籍法改正の際にDNAの導入に反対したのはた「法律婚」を守るという立場からだとわかるだろう。
だからこそ、真の父親が明らかであっても、無戸籍者・無戸籍児には一貫して冷淡なのだ。
「目の前のかわいそうな子を救うべきだという美しいスローガンの陰に、日本の家族を崩壊させる危険が潜んでいるということに気がつかなければなりません」(『私は日本を守りたい』PHP研究所)
等々、驚きの記述が満載のこの著作を松浦氏にはじっくり読んでいただきたい。

ちなみに稲田氏がLGBTに関しての発言をするようになったのは、(今となっては信じ難いが)彼女が「ポスト安倍」として名前が挙がり始めた2015年9月、訪米先ワシントンのシンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」で講演で言及して以降である。
稲田氏がそれまでの言動とはあきらかに重ならないことを、なぜ、アメリカで?・・には、もちろん理由があったのだ。

性同一性障害で性別変更した男性が父となるか否かは最高裁判決だから安倍総理の功績じゃないし、もっと言えばこの件に関して法務省がどんだけ抵抗したかは・・当事者と一緒に何度も交渉したワタクシにとっては許し難い誤解である。
ああ、あのやり取りを思い出す度に涙が出る。
最高裁判断が出たから運用を代えただけで、法律はどこも変わっていない。
つまり政治の側は最高裁の判断を受けて当事者が望まない形で職権で作られた子の戸籍の訂正を指示した、ということだけだ。

読者はこうした過程や詳細な事情を知らぬ人がほとんどだろう。
紙に落とされた文章は、それなりのオーソライズされたものと思っている人が大半だろう。お金を払って買う雑誌等に書かれた文章の価値はそこにある。
だからこそ書き手は何かを論じるにはその問題に対しての最低限の知識とそれに対する確認が必要である。
少なくともそれを得る努力はしなければならない。
表面だけなぞり、無知を背景に都合の良いように解釈された言論は、さらに誤解を生みながら一人歩きをする可能性があるからだ。

これでは「対話」は生まれるはずもない。

2018年10月20日 (土)

不思議すぎる無戸籍者解消「有識者会議」

10月18日、無戸籍者解消を目指し、民法改正を視野に「有識者会議」の第一回会合が行われた。

不思議なのは、ここに、無戸籍当事者の実情を知っている人が誰一人入っていない、ということだ。

無戸籍にはさまざまなケースがある。学者や弁護士は当然だが必要だ。しかし、具体的実例を少なくとも50件以上はやり、法的なバグを知っていないとこの問題には対処できないと思う。

そもそもここ15年の審判や判決の実例をどれほど法務省は集めているのであろうか?
それで「無戸籍ゼロ」にできる法改正ができるのであろうか?

「有識者」から当事者や支援団体、それを支える弁護士等、この問題に関して最も「有識者」と思われる人々を入れることを恐れるにはどんな理由があるのか?

しかもこの会議では生殖補助医療で生まれた子についての法整備についても話すという。そこは基本、無戸籍とは関係ないのに、だ。
(ワタクシが扱ったケースでも生殖補助医療と無戸籍は性同一性障害で夫が性別変更をした後、婚姻。妻が出産したケース以外、扱ったことはないし、聞いたこともない。ここで話す程に「無戸籍」としての例があったということなのか、法務省は数値をあげてほしい)

は母と子にも「嫡出否認権」を拡大するよう法改正するような方向で考えていると報じられているが、それが効果がないとは言わない。しかし「限定的」であるのは誰もが指摘するところである。

まずやらなければならないのは「離婚後300日」「婚姻後200日」といった、明治時代からのナンセンスな「推定」を撤廃することだ。
それに踏み込まなければ、有識者会議など意味を持たない。

無戸籍問題は2007年の一部改善から10年以上が経ってが、減ることはない。
結局、抜本的なところに手をつけなければ変わらないということだ。

母子の「嫡出否認」は一歩ではあるが、残念ながら「抜本的」なことではないのは、「有識者」は当然わかっているはずだと思う。

なんのための「法改正」なのか。
これで「無戸籍ゼロ」にできなかったならば、誰が責任をとるのであろうか?

人の一生がかかっていることだということを、
新しい大臣を含めて、認識してほしいと切に願う。

カウンターの「有識者会議」を立ち上げるかな。
うん。

2018年10月11日 (木)

実年齢より若い役を演じる、ということ

「万引き家族」の安藤サクラ氏の演技力の高さに感服した。

私と友人は、上映後しばらく、会う度にサクラ氏のマネをした。
片手の指の間を広げて涙を拭う、あのシーンだ。
私のモノマネは友人の足許にも及ばなかった。全く歯が立たない。
サクラ氏への尊敬が足りないのか。

そんな友人が昨日、憤慨して言った。
「自分より若い女性を演じるのに、あの演技は酷い」
今月から始まったNHKの朝ドラ「まんぷく」のことだ。

同感だ。なにあれ。
ひとしきりその話題となった。

俳優が実年齢より若い役を演じる場合、なぜ、「何も考えていない」「無垢な女」を演じようとするのか。それで「若さ」を表現しようとするのは、単細胞過ぎる。
「女性への冒涜のような気さえする」
友人は真顔で言った。

だよねー。
だって、私たちは知ってるじゃん。
「若い」ってもっと邪悪で狡猾で、残酷。

そのまっすぐさは「愚鈍」や「無知」とは違う。


まあ、朝ドラで求められるのは実態ではない。「大多数が安心する姿」なのかもしれないから、顧客満足度は高めているんだろうな。

が、少なくとも、ワタクシと友人ははサクラ氏を信じていたのだ。

そんな予定調和をぶっちぎって「怪演」してくれることを。
サクラ氏に限って、そんな初歩の初歩、「コモド騙し」(実際は「おっさん騙し」か)のような演技はしないのだと。

ショックだった。
毎日見せられるオープニングも辛い。

なぜ、森の中をあんな大股で?ある意味「衝撃映像」。

当然ながら、1回見て友人は見るのをやめたという。

さて、ワタクシはどうするかな。

怖いもの見たさ。

今後、面白く展開していくかも、という期待も込めて、オンデマンドでフォローかしら。

オープニング飛ばしで。

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