明石市長選挙が示すもの
いずみふさほ 80795票
北口ひろと 26580票
新町みちよ 7321票
泉房穂前市長の「暴言」問題での辞任を受けて行なわれた明石市長選は、次点にトリプルスコアの差をつけて泉氏の圧勝だった。
なぜここまで差が開いたのか。
もちろんこれまでの市政に対しての圧倒的評価がある。
子育て支援がここまで支持されるとは、ある意味画期的な選挙でもある。
一方で以前にも書いたが、泉氏は過剰キャラ。あけっぴろげで隠し事なし。度々の舌禍問題はその延長線上にあったわけだが、今回注目すべきは泉氏がそうした欠点を越える危機管理能力を持っているということだった。
北口元市長は「敵失」という絶好のチャンスを生かせないばかりか、むしろヒール役を担うことになった。
泉、北口両氏は生まれた時から、いや生まれる前からある種のライバルとして運命つけられていた。
その関係は、双方ともに優秀だからこそ成り立って来たとも言える。
初めての直接対決の結果がこれだけの大差になるとは、昨年末に北口氏が立候補表明した時には、どちらも思っていなかったであろう。
兵庫県議時代に一緒に仕事をした新町みちよ氏も含めて、旧知の3人による今回の明石市長選挙から見えてくるもの、学ぶべきことは多い。
今回の選挙については元衆議院議員で当選同期の宮崎タケシ氏が、
「泉市長はさしたる家柄でもなく地盤もカネもなく、顔もたいしたことない、しかもパワハラ体質で日本中に知れわたっている、一見さえない中年男(失礼!)なわけで、これはもう、政治的手腕が得票に直結した希有な例だと言わざるを得ません。」(宮崎氏のFBより)等と書いていて、なるほどと思う。
ただ、たぶん同じ政治的手腕があっても、今回のような結果にはいたらないのではないかという実感も持つ。
むしろ一見「さえない中年男」だからこそ、「三倍速」と言われる特異な言語能力等の「はみ出す異才」が中和され、市民に受け入れられる土壌を作り、今回は救われたのだと思う。
詳細は別途、書きたい。