« 2020年1月 | トップページ

2020年2月

2020年2月29日 (土)

今日の安倍総理の会見

今日の安倍総理の会見は
財政支援のメニューで溢れるんだろうな。
結果、誰にカネが流れるかを♪ちゃんとちゃんとちゃちゃーんと♫(by森永エンゼルの歌)見ていこう。
危機に乗じて「儲ける桶屋」ウオッチ、必要。
この内閣だからこそ、ね。

2020年2月26日 (水)

神戸(2009)の知見が全く生かされなかった新型コロナウィルス対策

2009年、神戸で新型インフルエンザが発覚した時には罹患者(高校生)の確認の翌日には近隣3区の小中学校・保育園の休園・休校が決まった。
感染拡大を回避するために福祉畑出身だった当時の矢田市長が行なった決断である。
一方で、休校に際しては、学校の先生は休校中に全生徒の家庭訪問を実施するなどの対応も行なっている。

これが普通の対応で、全国的な認識も同様だと思っていたので、今回の対策の遅れに忸怩たる思いもある。
しかし、関東地区での反応を見ると、この経験は改めて局地的なものだったことに気づかされ、多くの国民にとって共通認識ではなかったのだ。
実際、その後の「総括」では、こうした神戸市の対応は「過剰反応」的にまとめられたらしいが、早期の対応だったからこそ、あの程度で済んだのだと今も思う。
本来は省庁等がこうした知見をプールし、平時に分析、また対応マニュアル等も作って、いざという時には関係機関や国民に周知徹底できるようにしておかなければならない。
しかしその経験・知見は全く生かされていないことは対応の遅れを見ていると明らかである。

2009年のその時期は、政治的な混乱もあった時期で、今と酷似している。
夫の日記の一部から4日間の神戸市における対応、特に休校等で地域がどうなっていたのか、病院が対応できない様子、商店や外食の際の状況、感染地域以外に行った時の差別的な対応等々「今後」がわかると思う。

以下、夫の日記の抜粋。

「新型インフルエンザの現場?より」

 週末は民主党党首選に加え、東2キロに住む鴻池副官房長官の辞任、また西3キロにある神戸高校で新型インフルエンザ・国内感染の「第1号」が発見されるなど、周辺がとてもあわただしい日々であった。

 特に新型インフルエンザの「震源地」扱いをされている神戸市東灘区・灘区・中央区(これがそのまま妻が代表を務めている兵庫第1区)が今、本当はどんな感じなのか?

 15日(金)夜から18日(月)朝までの「現場」をレポートしてみたい。

 <15日(金)夜>

 東灘区の小学校校長教頭会+PTA役員の懇親会があり「サプライズ出演」。

 会にはPTAがある14校の校長・教頭が全て出席しており、また夕方時点で「神戸に感染容疑者発見」が伝えられていたのだが・・・まさか翌朝からあんなに大騒ぎになるとは。

 <15日(金)深夜>

 2次会。

 その時点ですでに(いつもは1番になって飲んでいる:笑)校長・教頭の姿が1人もなかった・・・ということは、実はここまでの時間に「緊急事態指令」がなされた可能性が高い。

 しかし、自分たちには何の問題意識もなく・・・飲みに飲んで、1時半頃帰宅。

 <16日(土)早朝>

 「朝の活動」に参加する前の妻がやって来て、「学校&保育所が1週間休みになった」と一報をくれる。

 「この週末行事は全て中止?」「1週間一体どうする?」と思いながら、NEWSを見るが、以上の情報はなし。

 が、今にして思えば、この最短時間での市・県の決断は正解だった。

 震災の教訓を持つ地域だからこその英断であり、あれがなければ多分、今頃はもっとひどい状態になってしまっていたことだろう。

 <16日(土)午前>

 「野球試合中止」「ラグビー練習中止」「空手稽古中止」・・・子どもたちの習い事中止の報が次々に入る。

 が、この段階での対応はまだ団体ごとでバラバラ。この日の午前中はU小学校で航空財団?か何かのイベント(パラシュート、気球体験)に出かけることになっていたので、マスク購入がてら下3人と自転車で出かける。外を歩いている人はやはり多くなく、かといってマスクをしている人も1-2割?。マスクを買うのは楽勝。

 U小イベントは多分中止だろう・・・と思ってたら、やっていた。予想来場者に比べ、来ているのは半分くらい? 知り合いのお母さん3名、うちマスク着用は1名で、「帰りに買っとこか」と言った人1名だったので・・・皆こういった感じのノリの対応だったと思われる。

 中止連絡がなかった午後からの子どもたちの習い事(プール、体操、将棋)に連絡を取ると、「様子をみながらですが今日はやります」とのこと。

 <16日(土)昼>

 子どもたちと昼食に。大型スーパーに近い場所だったからか、いつもより混んでいる感じ。1週間分(7日×3食×今いる子どもだけで4人)の買出しをせねばいけないことに気づく。

 子どもたちを習い事の場所(プール)に連れて行き、野球がなくなった3番目にしばらく面倒を見させることにして一時帰宅。民主党党首選を見ていると、マスゾエさんに画面が切り替わり「感染確定」との報が。

 しかし、対応は基本的に神戸市・兵庫県任せ・・・というのが政府見解であった。学校名を公表するかどうかもプライバシーの問題があり地方一任とか。

 <16日(土)午後>

 3番目から下2人を引き取るため、再びプールへ。ロビーでNEWSを見ていたら「学生が通ってた学校」が画面に。

 地域一番校で旧い公立校なので、見る人が見ればすぐに分かる・・・「神戸高校」である。「おいおい、神戸高校かよ」とロビーでも気づいた人の声。しかも学年や「バレーボール部」まで公開されれば、個人名なぞ簡単に特定できてしまう。

 この学生の場合、たまたま優秀な(?)医者にかかったから判明しただけで、渡航歴のない国内感染者が出たという時点で、この学生が(「発見第1号」だったかも知れないが)絶対に「感染第1号」ではない。

 なぜ、感染が相当に広がっていることをまともに想像しようとしないのか?

 1人の何の罪もない若者が「第一号」として、個人名が特定され一生の傷を負うような感じになっている。

 そんなことをしていては、様子がおかしくても医者にかからない人が増えるだけではないか、と想った。

 <16日(土)夜>

 民主党内にも対策本部ができたらしく、妻が事務局長に。

 会議等での発言の参考にしてもらうべく、自分からの情報や感想を伝える。

 妻が帰宅時に買出しして来てくれたが、1人ではせいぜい20食分が限度。スーパーでは「冷凍モノを買ってく人が多く」、町では「マクドのドライブスルーがすごい人」だったらしい。

 民主党関係者、県の担当者、NHKからの取材協力要請など、妻の電話が鳴り続ける・・・。

 <17日(日)朝>

 この段階までに全ての行事や習い事から、中止連絡が入った。

 NEWSを見ていると、「神戸市の様子」と称して「ウソではないが、誇張され過ぎ」と思われる映像が入る。実際には、マスクをしているのはせいぜい半分以下。

 関西への修学旅行が中止等の報も次々入る。関西の観光業界はこれにより、相当大きなダメージを受けざるを得ないだろう。

 にしても・・・感染者が「高校ルート」や「バレーボール・ルート」にとどまらず、ある程度不特定多数に及んでいることが容易に予測できるにもかかわらず、なぜ政府・行政・メディアはそんな「少数特定ネタ」を解明することばかりに夢中になっているのだろうか?

 <17日(午前から昼)>

 子どもたちに7日分の「ドリル」を買いに行かせる。年長いなせにはひらがな、1年生みごとには2ケタの計算&漢字。5年生けいじろうにはあえて今、「漢検」を受けさせることにする。

 妻関係ふくめ、休日予定が全て飛んでしまったので、久しぶりにゆっくりと「サンプロ」等のテレビ番組を見る。午前中にはバレーボール・ルートで「兵庫高校」、昼過ぎには地理的にも接触関係がない「関西大倉高校」での大量感染が発覚した。

 感染が都道府県域を超えた時点で、何らかの国、あるいは関西圏組織(=危機管理を共同でやろうという方向ではなかったのか?)からのメッセージが要った。

 もはや遅きに失したが、最後の予防策としてはここで(学校だけでなく)「職場等のグループで1割以上の体調不良者がいる場合はすぐ申し出る」、「全国各地とも37度以上の熱がある人はすぐ保健所へ」、「該当地区住民の出勤・出張はできる限り自粛し自宅から電話で仕事すべし」といったメッセージを出すべきだった。

 <17日(午後)>

 中学校の先生が臨時の家庭訪問・・・いやはや大変なことである。小学校も全戸ポスティングとか。保育所については特に小さいお子さんを抱えるシングルマザーの方からの悲鳴が聞こえる。「高砂高校」等での感染が伝えられ、もう「どうにも止まらない」感が出始める。

 専門家と称する人がテレビ情報で「かかったとしても、ほとんどの人には大したことない」ということを言っているものの、政府としての知見はなし。一方で「水際で完全に防ぐことが無理なのは世界的常識」といったことを言うヤツが表れる。

 麻生さんはここで「危機管理ポイント」を稼ぎたかったのだろうが・・・だとすれば、「万一、国内感染者が出た場合」に(地域にその時に考えろ、というのではなく)「全国標準方針」を決めておくべきだったろう。

 繰り返しになるが、渡航歴がない日本人が感染した時点で、神戸高校やバレーボールはもちろん、特定区・神戸などを問題にする段階ではなかったのである。そして「関西大倉高校」という最後の、しかし2回目のチャンスもあった。

 このまま何のメッセージもないまま週が明ければ、出勤する人は大阪なら大阪に出勤するし、職場には滋賀の人も和歌山の人もいる。

 出張予定がある人は東京なら東京に出向かざるをえないであろう。

 <17日(夕方)>

 市役所にいる市議より妻に連絡あり。「診察を求める人が多くて、もはや対応できない状態」とのこと。この日までに相談数が4千近くあり、うち230人が受診したが、ベッドは54しかないとか。先取りして「重症者は入院」「軽症なら自宅治療」と言う方針を採らざるをえないだろう、ということらしかった。

 震災体験がある神戸は「国まかせではダメ」だということを痛いほど知っている。

 あの時のDNAが揺り動かされている感であり、すでに明らかな「蔓延状態」。

 にもかかわらず、国はなぜ「宣言」を出さないのだろうか?

 <17日(夜)>

 子どもたちと食事に出る(なんぼ何でもずっと家にいろなんて無理じゃ)。

 どこの家も同じで・・・案の定、店は満員。

 震災DNAはここでも生きている。人々は落ち着いており、割り切ってもいる。「かかったらかかったで別にもうええわ」・・・等々の冗談が飛び交う。

 NEWSでは大阪府・橋下知事が「早く政府知見を」と要請したとか。

 <18日(朝ー昼)>

 どうやら妻が上京し、民主党党本部のヒアリングに出ることになったようだ。

 一方で、昼には「重症患者以外は自宅待機で」という報道がなされ、神戸での相談数や受診数が明らかにされた。

 朝の通勤時に見た神戸の町は、相変わらず落ち着いており。何事もないみたい・・・とは言わないが、テレビが大袈裟に切り取った情報とはやはり少しの違和感。

 東灘区の町なかのマスク着用率は4割? だが、中央区・灘区方面の電車からは7割くらいのマスク着用者が降りてきた。電車の乗車数はいつもの7割くらい?

 大阪市内の着用率2割、職場は1割・・・しかし「感染地」からの自分に対し、そこはかとない「差別の目(?)」「警戒感(?)」のようなものを感じないでもない。

 オレだって子どもたちほって、会社になんか来たくなかったさ。

 あと、お前らだって出張したら、関西からって言うだけでもっとひどい目で見られるんだよーだ。

 ということで・・・今回の「騒動」がどう決着するのかはまだ分からない。

 希望的予測として「もともと新型だが大したことないインフルエンザ」で、相当数の人がその影響をこうむったが、気づいた頃には沈静化されていた・・・ってことになるのを望むが。

 少なくとも、①「水際対策」が十分機能しなかった、

 ②「水際対策」に失敗した場合の確固たる対応方針を持っていなかった、

 ③その結果、事実上の蔓延状態であったにもかかわらず特定の感染経路探しをおこない、その間に蔓延を確定させてしまった、

 といった点には「危機管理上のお粗末さ」を指摘されても仕方ない。

 これが本当の「疫病」なら、大変なこと(になった?)。

 震災の時同様、政府は初動時点での対応に明らかに失敗しており、リーダーシップのようなものも一切、現地では感じられなかった。

 加えて言えば、④たまたま優秀な?医者にかかったばっかりに、「唯一の感染源」扱いされ、学校・学年・所属クラブまで発表されてしまった「神戸高校」A君に心から同情する。

 政府や行政が対応ミスを認めたくないことと引き換えに、ものすごい心の傷が一生残ってしまう訳だし、もしこれが自分の子だったら・・・なんてことを考える。

①「水際対策」が十分機能しなかった

②「水際対策」に失敗した場合の確固たる対応方針を持っていなかった

③その結果、事実上の蔓延状態であったにもかかわらず特定の感染経路探しをおこない、その間に蔓延を確定させてしまった


・・・・2009年の新型インフルエンザの際の「危機管理」についての言及はそのまま今回の新型コロナの記述かと思う。

つまりは政策や知見が全く生かされていないということ。唖然とする。

 



« 2020年1月 | トップページ